【例1】
(考え方)x2−25を因数分解しなさい. (群馬県, 愛媛県 / 2017年)
【因数分解公式】
を利用します.x2−a2=(x+a)(x−a) (解答) x2−25=x2−52=(x+5)(x−5)…(答)
【問題1.1】
解答を見る解答を隠すx2−16を因数分解しなさい. (岩手県 / 2018年)
(解答)
x2−16=x2−42=(x+4)(x−4)…(答)
【問題1.2】
解答を見る解答を隠すx2−4y2を因数分解しなさい. (宮城県 / 2017年)
(解答)
x2−4y2=x2−(2y)2=(x+2y)(x−2y)…(答) |
【問題1.3】
解答を見る解答を隠す4x2−81を因数分解しなさい. (鳥取県 / 2017年)
(解答)
4x2−81=(2x)2−92=(2x+9)(2x−9)…(答)
【問題1.4】
解答を見る解答を隠す6x2−24を因数分解しなさい. (三重県 / 2018年)
(解答)
6x2や24のままでは何の2乗なのか分かりませんが,「公式を使って因数分解する」よりも先に「共通因数があればくくり出す」という変形をします. 6x2−24=6(x2−4)=6(x2−22)=6(x+2)(x−2)…(答)
【問題1.5】
解答を見る解答を隠す2xy2−18xを因数分解せよ. (香川県 / 2016年)
(解答)
「公式を使って因数分解する」よりも先に「共通因数があればくくり出す」という変形をします. 2xy2−18x=2x(y2−9)=2x(y2−32)=2x(y+3)(y−3)…(答) |
【例2】
(考え方)a2+2a−15を因数分解しなさい. (鳥取県 / 2018年)
【因数分解公式】
を利用します.x2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b) ただし,積が−15となる2数の中から和が2となるものを探すことが重要です.
積が−15,和が2となる2数は,5と−3だから a2+2a−15=(a+5)(a−3)…(答) |
【問題2.1】
解答を見る解答を隠すx2−13x+36を因数分解しなさい. (埼玉県 / 2017年)
(解答)
積が36となる2数は同符号(正と正,または負と負).その中で和が−13となるのは,負と負の組 (−4)×(−9)=36, (−4)+(−9)=−13だから x2−13x+36=(x−4)(x−9)…(答)
【問題2.2】
解答を見る解答を隠すx2−2x−15を因数分解しなさい. (三重県 / 2017年)
(解答)
積が−15となる2数は異符号(正と負).その中で和が−2となるのは,負の方が強い (−5)×(3)=−15, (−5)+(3)=−2だから x2−2x−15=(x−5)(x+3)…(答)
【問題2.3】
解答を見る解答を隠す2x2−8x−10を因数分解せよ. (香川県 / 2018年)
(解答)
「公式を使って因数分解する」よりも先に「共通因数があればくくり出す」という変形をします. 2が共通因数だから2をくくり出します. 2x2−8x−10=2(x2−4x−5) 次に,積が−5となる2数は異符号(正と負).その中で和が−4となるのは,負の方が強い (−5)×(1)=−5, (−5)+(1)=−4だから 2(x2−4x−5)=2(x−5)(x+1)…(答)
【問題2.4】
解答を見る解答を隠す2x2+2x−24を因数分解せよ. (高知県 / 2017年)
(解答)
「公式を使って因数分解する」よりも先に「共通因数があればくくり出す」という変形をします. 2が共通因数だから2をくくり出します. 2x2+2x−24=2(x2+x−12) 次に,積が−12となる2数は異符号(正と負).その中で和が1となるのは,正の方が強い (4)×(−3)=−12, (4)+(−3)=1だから 2(x2+x−12)=2(x+4)(x−3)…(答) |
【例3】
(考え方)(x−3)2−2(x−3)−35を因数分解しなさい. (神奈川県 / 2017年)
【2回以上出て来る式は1文字に置き換える】
(解答)x−3=Aとおくと (x−3)2−2(x−3)−35=A2−2A−35 これ因数分解します x−3=Aとおくと (x−3)2−2(x−3)−35=A2−2A−35 =(A−7)(A+5) 元のxに戻して答える(他の人はBとおいているかもしれない) (x−3−7)(x−3+5)=(x−10)(x+2)…(答) (別解)…上記の置き換えが難しければ「単純に展開してから」考えてもよい…「うまい」とは言えないが,試験会場ではやむを得ない (x−3)2−2(x−3)−35=x2−6x+9−2x+6−35 =x2−8x−20 積が−20となる2数は異符号(正と負).その中で和が−8となるのは,負の方が強い (−10)×(2)=−20, (−10)+(2)=−8だから (x−10)(x+2)…(答) |
【問題3.1】
解答を見る解答を隠す(x+6)2−13(x+6)+40を因数分解せよ. (京都府 / 2017年)
(解答)
x+6=Aとおくと (x+6)2−13(x+6)+40=A2−13A+40 積が40となる2数は同符号(正と正,または負と負).その中で和が−13となるのは,負と負の組 (−5)×(−8)=40, (−5)+(−8)=−13だから (A−5)(A−8) 元のxに戻すと (x+6−5)(x+6−8)=(x+1)(x−2)…(答) (別解)…上記の置き換えが難しければ「単純計算主義」でもよい (x+6)2−13(x+6)+40=x2+12x+36−13x−78+40 =x2−x−2 積が−2となる2数は異符号(正と負).その中で和が−1となるのは,負の方が強い (−2)×(1)=−2, (−2)+(1)=−1だから (x−2)(x+1)…(答)
【問題3.2】
解答を見る解答を隠す(a−4)2+4(a−4)−12を因数分解しなさい. (群馬県 / 2018年)
(解答)
a−4=Aとおくと (a−4)2+4(a−4)−12=A2+4A−12 積が−12となる2数は異符号(正と負).その中で和が4となるのは,正の方が強い (6)×(−2)=−12, (6)+(−2)=4だから (A+6)(A−2) 元のxに戻すと (a−4+6)(a&mius;4−2)=(a+2)(a−6)…(答) (別解)…上記の置き換えが難しければ「単純に計算」して展開してから因数分解してもよい (a−4)2+4(a−4)−12=a2−8a+16+4a−16−12 =a2−4a−12 積が−12となる2数は異符号(正と負).その中で和が−4となるのは,負の方が強い (−6)×(2)=−12, (−6)+(2)=−4だから (a−6)(a+2)…(答) |
【例4】
(考え方)(x+1)(x+4)−2(2x+3)を因数分解しなさい. (愛知県 / 2018年)
同じ式が全くないときは,単純に展開して,式を整理してから因数分解します (x+1)(x+4)−2(2x+3)=x2+5x+4−4x−6 =x2+x−2 積が−2となる2数は異符号(正と負).その中で和が1となるのは,正の方が強い (2)×(−1)=−2, (2)+(−1)=1だから (x+2)(x−1)…(答) |
【問題4.1】
解答を見る解答を隠す(x−4)2+2(x−2)−3を因数分解しなさい. (愛知県 / 2017年)
(解答)
同じ式が全くないときは,単純に展開して,式を整理してから因数分解します (x−4)2+2(x−2)−3=x2−8x+16+2x−4−3 =x2−6x+9 積が9となる2数は同符号(正と正,または負と負).その中で和が−6となるのは,負と負の組 (−3)×(−3)=9, (−3)+(−3)=−6だから (x−3)2…(答) |
【例5】
(考え方)6a2b−4ab2+8abを因数分解しなさい. (和歌山県 / 2017年)
「公式を使って因数分解する」よりも先に「共通因数があればくくり出す」という変形をします. 2abが共通因数だからくれをくくり出します. 6a2b−4ab2+8ab=2ab(3a−2b+4)…(答) |
【問題5.1】
解答を見る解答を隠すab2−2ab−2b+4を因数分解しなさい. (大阪府 / 2017年)
(解答)
aでくくると a(b2−2b)−2(b−2)=ab(b−2)−2(b−2) =(b−2)(ab−2)…(答) ※2文字が含まれる因数分解は主に高校1年生で習うので,高校入試にはあまり出ないようです |