== 文字が2つあるときの式の値 ==
■ 式の値
 式の値については、中1でもほぼ同様の内容を取り扱います。中2では主に文字が2つ以上あるときの式の値を取り扱います。

■ 文字に数や式を代入するときは「かっこ」を付ける方が安全
【例】
(1) x=−5のとき
x2=−52=−25×
x2=(−5)2=25
x=(−1)×5を2乗しなければならないのに、5だけを2乗して(−1)を2乗していないのは間違い。このような間違いは、代入すべき数が「2つの部分に分かれているとき」に起こりやすい。
x=(−1)×5のとき、x2=(−1)2×52=25が正しい。

(2) x=−2のとき
3x=3−2=1×
x3に掛けなければならないのに、いつの間にか引き算に変わっている。
3x=3×(−2)=−6

(3) x=2+1のとき
x2=2+12=3×
x2=(2+1)2=9
⇒ これらの例において「かっこを付けないと」、x=5のような正の数を代入するときは失敗しないが、x=−5のような負の数を代入するときに失敗することがある。
 これに対して、「かっこを付けると」失敗はなくなり、大して邪魔にもならない。
【例】
x=5のとき
x2=(5)2=25
x=−5のとき
x2=(−5)2=25
x=2+1のとき
x2=(2+1)2=9


■ 文字に数を代入するときは式を簡単にしてから代入する方がよい
【例】
x=−2 , y=3のとき2(3x+y)−3(−x+2y)の値を求めるには
[直接代入すると]…▼薦められない
2{3×(−2)+(3)}−3{−(−2)+2×3}となって大変

[式を簡単にしてから代入すると]…◎これがお薦め
2(3x+y)−3(−x+2y)=6x+2y+3x−6y=9x−4y
=9×(−2)−4×(3)=−30

【例】
x=−2 , y=3のとき2ab×3a2b÷ab3の値を求めるには
2ab×3a2b÷ab3= ==8
問題1 次の式の値を求めなさい。
はじめに左の空欄?を選び、続いて右欄から値を選びなさい。正しければ代入されます。間違ったときは問題を選び直すことから始めなさい。)
(1)
a=−3のとき、a2=?

(2)
x=5 , y=−4のとき、x2−2y2=?

(3)
a=−4のとき、−2a=?

(4)
x=−2 , y=−1のとき、−4xy=?
−9 −8
−7 −6
−5 −4
−3 −2
−1 0
1 2
3 4
5 6
7 8
9 10
問題2 次の式の値を求めなさい。
はじめに左の空欄?を選び、続いて右欄から値を選びなさい。正しければ代入されます。間違ったときは問題を選び直すことから始めなさい。)
(1)
x=1 , y=−2のとき、2x−3y=?

(2)
x=−2 , y=1のとき、x2−3y=?

(3)
a=1 , b=−3のとき、
2(a−3b)−3(2a−b)=?

(4)
a=− , b=のとき、
−(2a+b)+(a−2b)=?

(5)
a=3 , b=−2のとき、−2a2b÷ab2=?
−7 −6
−5 −4
−3 −2
−1 0
1 2
3 4
5 6
7 8



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